わんちゃんの年齢や状態で必要な栄養が違うんだよ
人間も、小さい人とお年寄りでは消費カロリーが異なるように、犬も年齢や、ライフステージで摂取したい栄養が変わってくるよ。
たとえば、生まれたばっかりで4ヶ月までのワンコは成長に必要なエネルギーが必要だよ。それから少し減らして生後9ヶ月くらいになったら、普通の摂取エネルギーにするんだよ。
また、お母さん犬は妊娠中は多く必要で、泌乳が終わるまではとっても多くの栄養が必要なんだ。
お年寄り犬(8歳〜)は、だんだん摂取エネルギーを減らすんだよ。
赤ちゃんわんこの場合
・1ヶ月くらいまで
すくすく育つための多くのカロリーが必要だけど、いっぺんいたくさんの量は消化吸収ができないんだ。だから少しの量で高カロリーの食事がいいよ。この時期は骨が育つよう、カルシウムの摂取が必要だよ。かといって、カルシウムを摂取しすぎると骨の成長に悪影響なので注意が必要だよ。
・2ヶ月以降
歯が乳歯から永久歯へ生えかわるよ。骨の成長が一段落して、こんどは筋肉が作られるようになるよ。だから、筋肉の成長に必要な栄養が摂れる食事にするんだよ。大型犬はまだ骨の成長があるから、カルシウムも必要だよ。
・4~5ヵ月ごろ
脂肪組織が発達しはじめるから食べ過ぎに注意すること。
成犬の場合
ここからは、成長に必要な栄養ではなくて、健康に必要な栄養素を摂っていくよ。いろんな犬種の特徴に合わせた栄養が必要になるよ。たとえばずっとお家の中にいる犬とお仕事をしている犬では必要な栄養も違うし、避妊・去勢している犬としていない犬では変わってくるよ。
・妊娠しているわんこ
妊娠後期くらいから摂取カロリーを増やしていくよ。また、赤ちゃんわんこが生まれたら、すぐに(生後36時間以内)初乳を飲ませると、赤ちゃんの体が守られるんだよ。
・授乳中のわんこ
出産したら、赤ちゃんの分とお母さんの分2人分のカロリーと栄養が必要になるよ。だいたい出産前の2倍くらいのエネルギーが必要。
中・高齢わんこ(8歳〜)の場合
人間と同じように加齢と共にダメージを負ってくるので、健康な状態を維持する栄養が必要になってくるよ。
運動量が少なくなって、分解されやすくなった筋肉が脂肪に変わっちゃうんだよ。だから必要なカロリー量が減って、太らないようにカロリーを調整すること。人間のお母さんがやってるダイエットってやつ?やらないとだね。
必要なのは筋肉を維持するためのタンパク質。代謝機能に必要ないろいろな酵素も摂りたいところ。タンパク質は消化が悪いものじゃなくて、消化がいいタンパク質をね。
老化とともに腎臓の機能が低下しだすので、リンの含有量に気をつけること。
手作り食の注意
このように、赤ちゃんの時期や妊娠中はとっても栄養管理が難しいので、それぞれにあった完全栄養食を買うのがベストだと思うよ。成犬期は比較的安定しているので、手作り色でもいいかなって思うよ。お腹を壊さないように注意をしてね。中・高齢期は高タンパク、低脂肪のものを使うといいと思うよ。たとえばお寿司で言うと鯛とかそういうのかな。お肉だと、鶏胸肉やささみは高タンパクで脂肪もまあまあ少ないよ。けど、肉や魚にはリンが多く含まれているので注意ね。
まとめ
年齢別のフードが売ってあるのをみたことがあると思うんだけど、あれは年齢によって必要な栄養が違うからだったんだね! ぼくはもう8歳になったので、高齢犬なので、フードをシニア用って言うのに変えたんだよ。
みんなも年齢でフードを選んでみてね!

